山梨県リニア見学センター

駐車場・見学センター連絡通路修景デザイン

山梨県リニア見学センター 駐車場・見学センター連絡通路

リニア見学センター 駐車場・見学センター連絡通路修景デザイン

概要

  • 竣工:平成26年3月
  • 所在地:山梨県 都留市小形山2381
  • アクセス:JR中央線「大月駅」路線バスにて15分

超伝導技術で開かれる夢のある未来への道を白く輝く道として視覚化する

リニア見学センターリニューアルに伴い、これまで駐車場として利用してきた場所に新館を建設することとなったため、駐車場が移転しました。
駐車場とリニア見学センターを結ぶ通路はガイドウェイの下の部分では金網に囲まれ、暗く閉鎖的な印象を与え、来館者を迎える入口としてそぐわないものであるため、来館者がわくわくしながらリニア見学センターを訪れることができるよう、通路周辺の修景を行うことを目的としました。

未来へ誘う
リニア見学センター通路の修景

デザインキーワード
  • 通路起点のイメージを強く印象づけるゲートデザイン。
  • 高架構造下の煩雑で圧迫感を伴う不整形の通路線形を、チューブの形状で覆うことで周辺から独立した移動空間のイメージをつくる。
  • 斜めにカットしたチューブ断面の形態は、リニアモーターカーの先端部の流線型との類似形態であり、最新の工学技術が開く未来へ向かうスピード感も表している。
  • 別の宇宙への連絡通路であるワームホールに吸い込まれるような、異空間に踏み込むワクワク感を生み出す空間造形であり、その後の内部空間での空間演出への入り口となる。
設計キーワード
  • JR高架構造部を通過する通路部分はJRの最も厳しい安全管理条件下にあるリニア本線のガイドウェイ高架桁(本線桁)の下を通過する。このため、通路運用後の安全安保の観点から設計条件を整理し、基本構造を検討した。
  • 比較的設計条件の緩やかな通路入口のゲートシェルのイメージを強調することを保持しつつ、桁下では側面と床面の視線誘導効果に注力し、軽量な枠組み構造と基礎構造としてJR側施設の安全保全を阻害しない構造とした。
    ・桁構造などへの視線遮蔽ルーバー
    ・歩行視線の高さでの側面演出
    ・床面と側面への視線誘導(光・色)