設計・製作の事例
景観モニュメント事業 彫刻コンペティション当選作品
瑞穂町では、「まちへの愛着とこころの潤いづくり」を基本方針として、地域の自然や伝承などを題材にした景観モニュメントの設置事業を進めています。
町内を流れる残堀川に生息するカワセミの親子と、里山を代表する動物の象徴としてホンドタヌキをモチーフとしたモニュメントの公募があり、数ある中から㈱アンスの案が選定され、制作・設置を行いました。
人々の交流と郷土愛を生む、瑞穂町の新たな景観スポットとなりました。
ホンドタヌキ像
背景の林の中からひょっこり飛び出して、こちらの様子を用心深く窺うタヌキの姿をリアルな具象像として造形しています。
台座と碑文は自然な野面仕上げの石として以前からそこにあったかのように、周囲になじませ彫刻の台座に見えないよう自然な感じに見せるようにしています。さらに見る人に親しみを感じさせるように、台座の天端にタヌキの足跡の図柄をショットブラストで表現しています。
仕様
カワセミ像
枝にとまり、親鳥が巣立ち雛鳥にえさを与える姿をリアルな具象像として造形しています。
像の配置は、歩行者の動線を考慮して遊歩道側からの視点に重点をおき、正面を遊歩道側に向け、碑文はその足元にさりげなく配置しています。
台座は右岸上流にある営巣ブロックをモチーフとしたデザインとし、それ以外の部分にはカワセミに相応しい水をイメージした意匠をバーナー仕上げで表現しています。
仕様