事例紹介 Case study

埼玉県 権現堂2号公園
プレイウォール

設計・製作の事例

第40回 都市公園等コンクール 材料・工法・施設部門
国土交通大臣賞受賞

受賞作品
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国土交通大臣賞
受賞作品
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地形と一体化した遊具の事例

桜堤で有名な県営権現堂公園の新たな遊具として「丘に描いた抽象画、風景を創る遊具」をテーマに、地形と一体化した全長約150mのランドスケープ・プレイスカルプチャーをアンスでデザイン、設計協力、製作いたしました。
表面仕上げを弾性のあるゴムチップで行い、子どもが転んだ際などの安全面にも配慮しています。ゴムチップで3次元に仕上げる技術はアンスならではの技術です。

地図

入口の様子

工事前の様子

権現堂公園について

県営権現堂公園は、桜の名所として親しまれている幸手権現堂桜堤や隣接する権現堂調整池の水辺空間を活かし、「レクリエーションの拠点ならびに水とのふれあいの場となる公園」を目指して埼玉県が整備を進めています。
権現堂公園は、多目的運動広場の1号公園と、レクリエーションを目的とした2号公園、歴史と文化と緑の3号公園、幸手権現堂桜堤の4号公園の様々な特色を持った4か所の公園で構成されております。

1号公園

3号公園

4号公園

権現堂大噴水

幸手権現堂桜堤の様子
桜と菜の花のコントラストが楽しめる

デザインコンセプト

2号公園は権現堂大噴水のある権現堂調整池に面しており、デイキャンプ場や草地広場、複数の大型遊具を有する公園です。この公園内の桜堤や大噴水がよく見える丘に、ランドスケープ・プレイスカルプチャーを提案・設計・施工しました。アンジュレーションを活かし、土地と遊具が一体化した美しい風景を創ることを目指しました。

コンセプト:「丘に描いた抽象画、風景を創る遊具」

  • 丘の桜堤に面した斜面に傾斜や起伏の異なる滑り台を有機的な自然曲線を生かして配置し、くつろぎと遊びの場所とする。
  • 丘そのものが人と自然をつなげるアートとしての一体感をもち、訪れる子供たちが大地と風と季節の花を感じ心と身体を開放する遊びの創造空間であり、大きな曲線のつながりは全体がひとつの植物を想起させる。
  • 遊具の素材は、人造石モルタルをベースにゴムチップやウレタンなどのソフト系の素材を組み合わせて製作する。

遊具について

スライダー(1)

スライダー(2)

スライダー(3)

プレイウォール(3)

3つのスライダーと5つのプレイウォール、ベンチをスロープがゆるやかにつなぐ、全長約150mのランドスケープ・プレイスカルプチャーです。表面はゴムチップを被覆しており、安全性にも配慮しています。桜と菜の花が美しい、この土地の特徴に合わせて、全体をピンク色と黄色で統一しました。3つのスライダーは高さや傾斜角度を変えることで難易度が変わるように工夫しました。また、スライダーの滑る位置を子どもの体格や身体能力によって選ぶことができます。

プレイウォールは高さ0mm~500mm間でゆるやかに変化する遊具です。子どもの遊具としての利用だけではなく、ベンチや荷物置き場としても利用ができます。

子どもの遊び場として、ウォーキングコースとして、ベンチや荷物置き場として、車いすやベビーカーの方でも利用できるスロープとして、花見シーズンには展望スペースとして、全ての方が利用できるインクルーシブな遊具です。

仕様

素材 高度造形モルタル(ゴムチップ+ウレタントップコート仕上げ)、ゴムチップ
寸法 W133,000×D34,000(全体)
W33,100×D7,720×H2,000
(スライダー1)
W22,000×D6,670×H1,400
(スライダー2)
W10,860×D6,700×H2,500
(スライダー3)

地形と一体化した形状

桜と調和するピンク色

上空より撮影

ベビーカーでも楽しめる

みんなで遊べる

はだしで遊べる

全景

設計・製作の事例

Data

埼玉県 権現堂2号公園
プレイウォール

  • 施主:埼玉県大宮公園事務所
  • 完成:2022年10月
  • 設計:株式会社エイト日本技術開発
  • 住所:埼玉県幸手市外国府間170番地
  • 最寄り駅:東武日光線「南栗橋駅」より徒歩30分

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