赤羽公園 大空の門の改修
モルタル造形遊具の長寿命化 改修事例
- 竣工:昭和43年
- 改修:平成23年
- 所在地:東京都 北区赤羽南1-14-17
大空の門 デザインコンセプト
赤羽公園竣工当時、駅の西側に赤羽台団地が完成し、東側がこれから発展する場所であったことから、新しいまちづくりのきっかけとなる。
入口と位置づけられたゲートとして、また、明るく楽しい市民生活や、発展する街の姿を見守るシンボルとしてデザインされました。また、滑るという遊びの要素を付加したモニュメンタルプレイスカルプチャーでもあります。
経緯
- 昭和43年に完成した大空の門。北区役所が遊具点検を行なったところ、老朽化と現在の安全規準に合致しない箇所があり、区は撤去を決定した。
- 撤去工事を着手しようとしたところ、住民から反対があり、工事を中断。
- 区が住民説明会を開催した。(計4回)
- 住民から、撤去ではなく改修して利用したい旨の要望があり、内部調査を行い、撤去ではなく改修の方向で検討開始した。
- 改修提案をし、区の予算と住民の声を考慮して、改修することが決定。
- クラックが発生している。
- 表面が汚れ摩耗したり、塗装が剥げている。
- 手摺の高さが、遊具の安全規準に照らすと合わない。
- 内部は地際の鉄筋に錆が発生している箇所がり全体的に、モルタルにより腐食の進行が抑制されていた。
- 窓をつけて開口したり、転落防止ネットをつけると、意匠が変わってしまうためモニュメントとしての改修を決定
- 「大空の門」は、歴史的にも、建設された意味においても、赤羽東地区発展の記念碑的要素が強い。
- 形を変えて遊具にするより、そのシンボル性を残した。