北区 北谷端公園「石の山」の改修

よみがえる遊具「石の山」の改修事例

改修後:北区 北谷端公園「石の山」
改修前:北区 北谷端公園「石の山」

北区 北谷端公園「石の山」

概要

  • 改修:平成26年3月
  • 所在地:東京都北区滝野川7-14-1
  • 最寄り駅:JR埼京線 板橋駅

よみがえる遊具「石の山」の改修事例

東京都北区にある北谷端公園には、長く親しまれている石の山というクライミング・スライダーのモルタル造形遊具があります。
今回は、安全規準や表面劣化などの現況調査を行い、現在の遊具規準に合わせた改修計画を立て、遊具が長寿命化するように改修しました。
この石の山でまだまだこどもたちが安全に思い切り遊べるよう、改修しました。

改修プロセス1:現況調査

現地にて、「点検表」(下記参照:改修項目の抽出)を使用しながら、細かく安全規準や表面劣化などを調査します。

改修箇所 現状 改修方法
(1)安全領域の確保 滑り面着地部が砂場になっている。
周囲に平板がある。
小動物がある。
砂場を撤去する。
平板を撤去する。
小動物を移設する。
(2)落下高さ 落下高さが、3m超えている。 塔の部分を撤去し、高さを押える。
万一の落下に備え、周囲にゴムチップ舗装を施す。
(3)石の山全体の表面 クラックや欠けがあるが構造上の問題ではない。 クラックを補修し、安全と美観を確保する。
(4)手すり どこからでも登れてどこからでも降りられるというのが石の山の特徴であるため、縦格子がないのが一般的である。 石の山の特徴を生かしながら、高さは基準に適合するようにできるだけの柵を計画する。
(5)側壁 側壁がないのも石の山の特徴である。 大型滑り面に側壁を設ける。
(6)減速部 減速部の長さが充分ではない。 減速部を延長する。
(7)救助対策 例えば階段などの容易に登ることのできる部位がない。 階段を新設する。

改修プロセス2:改修計画

現地調査の結果を元に、安全規準の検討などの計画を行い、しっかりとオリジナルの改修計画書を作成します。

改修プロセス3:改修工事

(1)改修が必要な部分の表面のモルタルをはつります。

(2)鉄筋の組み立てや鉄骨の錆び止めなど、躯体の補修が終了した後、左官作業をします。

(3)こどもたちが触れる部分を入念に仕上げ作業をします。