山梨市立万力公園 月見橋の改修
高欄改修デザイン
- 竣工:平成26年3月
- 所在地:山梨県 山梨市
- 最寄り駅:JR中央本線「山梨市駅」(徒歩にて約8分)
風雅な橋名に踏まえて月の満ち欠けをモチーフに
信玄公所緑の赤松の防水林を擁した歴史ある公園内の小橋の改修にあたって、風景に馴染んだ橋梁景観を継承しつつ、その橋名に相応しい新たな意匠の創意工夫(月の満ち欠けの意匠)により、公園の入口に相応しい風格と親しみを加えました。
高欄の色選定と意匠検討
高欄のデザインは欄間や格子窓の伝統を踏まえている。窓抜きを通して、背景の風景を際立てるために暗色とし、背景色を強調しつつ穏やかに調和する。伝統色の黒に類似し、石材とは対比調和色となる。
月見橋の名を踏まえて
風雅な橋名を踏まえて月の満ち欠けをモチーフとしている。満月から新月への規則的に推移する月齢と太陰暦は、古来より農耕、祭事、芸能・文化を幅広く支え豊かな実りを生みだしてきた。月齢日に応じた月の呼び名もまた親しまれ、絵画や詩歌の題材となっている。
これをモチーフとすることで、未来に向けた明るさ、物語性などを付加し、短い橋の区間に心弾ませ楽しませる味わいが生まれ、公園の施設に新しい魅力を添えることとなる。
仕様
- 親柱本体:グレー御影石/たたき仕上げ
- 親柱装飾部:真鍮/象嵌仕上げ
- 高欄:鉄製/鋳肌風仕上げ
- 住高欄寸法:H1200 × W6000 × D500